YMYLとは?ジャンルやSEO対策のポイントについて徹底解説
2021/11/05
YMYLとは「Your Money Your Life」の頭文字を取ったもので、Googleの検索品質評価ガイドに出てくる言葉です。人々の人生を左右しかねない内容、お金や健康や安全などのページに対してGoogleは厳しい評価基準を設けています。もし誤った情報などを人々に提供してしまうとその人々の人生に悪影響を及ぼすかもしれません。今回の記事ではYMYLの概要やSEO対策について解説していきます。
YMYLについての考え方
初めての方やこれからYMYLコンテンツを書こうとしている方にも分かりやすいようにYMYLについて解説していきます。
YMYLとは
YMYLとは、「Your Money Your Life」の頭文字を取った言葉で、Googleの検索品質評価ガイドラインに出てくる言葉です。直訳すると「あなたのお金、あなたの人生」で、人々のお金や人生(健康や安全)に大きく影響を与えるジャンルのことを言います。
YMYL対象ジャンルにおいて、もし間違った情報や信憑性のない情報をユーザーに提供してしまうとその人々の人生に悪影響を及ぼす可能性のあるため、GoogleはYMYLに対して他のコンテンツより厳しい基準を設けています。
YMYLの対象ジャンル
YMYLの対象ジャンルには以下の7つの項目が挙げられます。Googleは以下のジャンルにおてい特別厳しい評価基準を定めて、ユーザーに高品質なサイトを提供するようにしています。
「ニュース、時事問題」
国際問題や政治、科学、テクノロジーなど重要なニュースを扱うコンテンツ(エンタメやスポーツは含まない)
「健康、安全」
医療問題、薬、病院、緊急時、活動などのコンテンツ
「法律」
離婚、養子縁組、遺言などのコンテンツ
「金融」
投資、年金、保険、税金、クレジットカード、不動産、ローンなど、お金に関する情報を扱うコンテンツ、オンラインでのお金のやり取りも含まれます
「ショッピング」
webショッピングで物やサービスを購入したり決済するページ
「人々の集団、グループ」
人種や宗教、性別やジェンダー(同性愛、性同一性)などを取り扱うコンテンツ
「その他」
人生の局面に関する情報でフィットネス、栄養、大学、就職などに関するコンテンツ
YMYLがガイドラインに追加された経緯
Googleは常に「ユーザーの利便性を追求し提供すること」「ユーザーに間違った情報を提供しないこと」を掲げています。YMYLができた経緯は、2016年の「WELQ(ウェルク)問題」があります。WELQというサイトが医学的根拠のない情報を大量に発信し、その信頼性のないサイトを上位に表示するGoogleについても責任が問われました。そのような背景からGoogleはYMYLジャンルを設けることにしました。
またYMYLジャンルは年々更新されており、従来では医療やお金に関する情報がYMYLジャンルとなっていましたが、2017年より人種、宗教、ジェンダーが、近年では人生の局面に関する情報(フィットネスや栄養など)もYMYLに追加されました。今後もユーザーにとって影響を与える可能性のある情報はYMYLのジャンルに追加される可能性があります。
検索品質評価ガイドラインにそぐわない場合は?
Googleは検索したユーザーに利益のあるサイトをいち早く見つけて欲しいと考えています。YMYLコンテンツは人々の人生を大きく左右する可能性があるため、検索品質評価ガイドラインにそぐわない場合は、検索結果に表示されないこともあります。YMYLコンテンツを作成する場合は検索品質評価ガイドラインにそった正しい情報と共にユーザーの利益になるようなコンテンツを作成しましょう。
YMYLとE-A-Tの関係性
YMYLのコンテンツを作成する上で「E-A-T」が深く関わってきます。「E-A-Tって何?」そう思われる方も多いかもしれません。E-A-Tの概要とYMYLとの関係性について説明していきます。
E-A-Tとは
E-A-Tとは、「Expertise、Authoritativeness、Trustworthiness」の頭文字を取った略称です。このE-A-TもYMYLと同じくGoogleの品質評価ガイドラインに出てくる言葉です。E-A-Tの品質が高ければ、検索結果の表示順位も高くなります。E-A-Tの内容は以下のようになります。
「Expertise(専門性)」
Expertise(専門性)は、コンテンツ内容やWebサイト全体が特定の専門性に特化しているかのことです。1つの分野に特化したサイトは、テーマが絞られているためその分野での専門性が高くなります。またその分野に特化した人が記事を作成すると一層評価が高まりやすくなります。
「Authoritativeness(権威性)」
Authoritativeness(権威性)は、コンテンツの内容だけでなくその情報を提供している人が正しいかどうか、第三者に認められているかが挙げられます。例として、医療や薬に関して情報発信者が個人ではなくお医者さんの場合、個人よりも専門性のあるお医者さんの情報を判断材料にされる方が多いかと思います。お医者さんの方が個人の発信者より権威性も正当性も高いとされ検索結果も上位に表示されやすくなります。
「Trustworthiness(信頼性)」
Trustworthiness(信頼性)とは、ユーザーにとって信頼されるコンテンツやWebサイト(運営者含む)かが挙げられます。個人が書いたか、その専門性のある人が書いたかで信頼性は大幅に変わってきます。ユーザーがこのサイトは信頼できると思うような運営者情報を掲載したりするようにすると良いでしょう。
YMYLとE-A-Tの関係性
YMYLとE-A-Tの関係性ですが、GoogleはYMYLに厳しい評価基準を設けており、人々の健康を阻害するような情報を提供しないようにE-A-Tを重要視しています。その中でも「Trustworthiness(信頼性)」に重きを置いています。もしWebサイトやコンテンツに信頼性がないと評価されると大幅に検索順位を下げられてしまいます。特にYMYLの健康や安全の医療に関するコンテンツを作成する場合は、E-A-Tを意識して作成しましょう。
YMYLのSEO対策ポイント
YMYLの対象ジャンルやE-A-Tについて説明しましたが、YMYLコンテンツを作成する際のSEO対策などのポイントについて記載していきます。
専門性のあるサイト作り
コンテンツ内容やサイト全体が特定の専門に特化しているかが重要です。1つのサイトに異なったジャンルやテーマを載せてしまうと、専門性がぼやけてしまいます。また第三者が信頼できるようなコンテンツを作成しましょう。
webサイトを充実させる
コンテンツだけでなく、サイト全体を充実させることで質の良い、信頼性のあるサイトができます。問い合わせフォームの設置やプライバシーポリシーなどの利用規約などを明記しておくと良いでしょう。またショッピングサイトの場合、キャンセルや返金ポリシーも載せておくとお客様からの信頼性も上がります。
運営者情報を明記する
E-A-Tの「Trustworthiness(信頼性)」にもあるように誰が運営しているかは重要視されます。匿名での発信では信頼性にかけると判断されやすいため、運営者情報に「著者名」や「運営会社名」は記載するようにしましょう。
定期的に情報を更新する
コンテンツやwebサイトを更新せず古い情報のままだと、誤った情報であったり、ユーザーからの信頼性にも大きく影響します。情報が古くないか、新たな情報がないかなど定期的にコンテンツやwebサイトを見直すようにしましょう。またユーザーがいつ作成された記事か分かるように、日付やタイトルなどに【2021年最新版】などと記載するのも良いでしょう。
まとめ
今回はYMYLの概要やSEO対策について解説しました。GoogleはYMYLに厳しい評価基準を設けています。品質の低いサイトと判断されてしまった場合検索順位にも影響がある可能性があります。人々の人生を左右しかねないYMYLジャンルを取り扱う場合は、E-A-Tなど人々から信頼されるようなサイトを作成するようにしましょう。