web広告の種類とは?それぞれのメリット・デメリットを紹介
2021/02/14
「自社の売上を伸ばしたい」「新規のユーザーを獲得したい」「企業の認知度を向上させたい」こんな悩みをもつ企業はたくさんあります。
今回は、web広告について説明した上で、web広告の種類とそれぞれの特徴について解説します。この記事を読めば、売上や集客につながるweb広告についての理解が深まるはずです。ぜひ参考にしてください。
web広告とは?
web広告とは、インターネット上で広告を掲載して集客する方法です。インターネットが発達した現代では、web広告を取り入れている企業は増えてきています。実際、web広告を取り入れて、企業の売上や集客につながった事例はたくさんあります。時代の流れに乗るのであれば、web広告は企業が取り入れるべき施策の1つであると言えます。
2019年のデータではweb広告(総称してインターネット広告)の広告費が2018年比で119.7%で約2兆1048年と、日本の広告費全体の30.3%にまで達したという最新データまで発表されました。企業が集客するうえでは考えざるを得ない時代は既にきているのです。
web広告の目的
何も考えずにweb広告を取り入れても効果は得られません。企業がweb広告を取り入れるときには、明確な目的設定が大切になります。目的が明確化することで、取り入れるべき施策が見えてくるからです。
代表的な目的は以下の2つです。
- 企業認知度の向上
- 自社商品のPR
それぞれ解説します。
1.企業認知度の向上
1つ目の目的は会社認知度の向上です。ユーザーは商品を購入するときに、値段や機能だけでなく、企業のブランドでも判断します。企業の認知度が低いと、ユーザーは購入をためらってしまうのです。同じ商品で値段も同じだったら、自分が知っている企業の商品を購入しますよね?企業の認知度が高いほど、ユーザーは安心して購入することができるからです。
業績をのばすためには、企業の認知度を向上させることが重要なのです。
2.自社商品のPR
2つ目の目的は自社商品のPRです。高品質で高機能の商品を販売していても、ユーザーに認知されなければ購入はされません。購入してもらうためには、企業側から商品の魅力をユーザーの目に届ける必要があるのです。例えば、テレビで商品がPRされて、それから一気に人気商品になるなんてことがあります。これは商品の機能が変わったのではなく、ただ商品がユーザーに認知されただけなのです。
このように高品質で高機能の商品であれば、ユーザーの目に届けさえすれば人気商品になる可能性があるのです。
web広告の種類
代表的なweb広告の種類について解説します。自社に合っていない、もしくは自社商品を購入するであろうユーザー側の特徴や属性を考えずにweb広告を選んでしまうと、費用対効果が得られずに赤字なるリスクもあります。
それぞれの特徴をしっかり理解した上で、自社の目的に合っているweb広告を考えるようにしてみてください。まずは顧客の気持ちや行動をイメージすることが何よりも大事です。
リスティング広告
リスティング広告は、googleやYahoo!といった検索エンジンの検索結果上段「広告枠」に表示される広告になります。SEO(検索エンジン最適化)などの知識が必要なく、媒体側に支払う広告費と広告用のwebサイト(ランディングページ)があれば短期間でスタートし、集客することが可能です。
また、検索キーワードに関連した広告が表示されるため、興味を持っているユーザーを集客することが最大のメリットであると言えるでしょう。自社の広告を見たユーザーは、つまりは広告に関連したキーワードを自ら検索している=能動的に商品に関する情報を手に入れようとしている=購入・成約率は高い傾向にあります。
デメリットは、広告枠に自社の広告を表示させるにはキーワード毎に費用が発生するのですが、競合しているキーワードほど、キーワードの単価(クリックした際に発生する費用)が高騰することになります。キーワードが高騰しやすい業界や人気商品での広告出稿の場合、競合会社と競うために広告費が膨れ上がるケースも少なくはありません。月々決められた広告予算の中で、いかに効率よくユーザーに数多くの広告を見せられるかが重要となります。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、企業のwebサイトやアプリ上に表示されるテキスト広告です。
年齢や性別に関係なく、多くのユーザーの目に届けることができるため、自社の認知度向上に適しています。文字だけなく、画像や動画もテキストとして表示させることができるため、ユーザーの目を惹きやすいというメリットもあります。
一方で、興味のないユーザーの目にも広告が表示されるため、ディスプレイ広告は比較的クリック率は高くない広告手法と言えるでしょう。
リターゲティング広告
リターゲティング広告は、1度webサイトを訪れたことのあるユーザーに表示させる広告です。広い括りとしてはリターゲティング広告もディスプレイ広告のひとつに含まれます。ちなみにリマーケティング広告という言い方もする場合もありますが、同じ広告手法を表します。
サイトを訪れたユーザーは、1度は興味を持ったはずであるため、よりターゲットを絞ってアプローチを仕掛けることができます。高額な商品や、人生に一度きりしか利用しないような行事ごと(結婚式など)に付随するサービスはユーザーが比較検討する期間が発生します。いきなりサービスサイトに訪れてその日のうちに申し込み、とはなりにくいでしょう。その場合、一度自社サイトに訪れたユーザーに、比較検討後に再度戻ってきてもらい、2度目の(もしくは3度目の)サイト訪問で購入もしくは申し込みをしてもらえるような仕掛けとして効果的な広告手法といえます。
しかし、ただサイトを訪れただけの興味のないユーザーにも表示されるため、「またこの企業の広告かよ」とマイナスイメージを持たれてしまうリスクもあります。
SNS広告
SNS広告はTwitter、Instagram、Facebookのようなソーシャルメディアに表示する広告です。
SNSで繋がった知り合い・友達の投稿の中に自然な形で企業広告を表示させる手法になります。あまり「広告広告」しすぎないため、広告アレルギーの方でもつい気になってクリックしてしまうメリットがあります。また、最大のメリット・特徴としてはSNSの運営元が保有している膨大なユーザー情報を利用した、精度の高いターゲティングで自社広告でアプローチすることが可能です。
SNSのアカウント登録時に入力した性別・年齢・地域・勤務先や、普段SNS内で自身が気になって見ていた閲覧履歴から読み取った趣味・興味といったものまでを絞り込み、そのユーザーに対して広告を見せることも可能です。
また、上記で説明したgoogleやYahoo!といったリスティング広告と比較して1クリックあたりの広告単価が安価であることもメリットです。幅広く狙ったターゲットに対して広告を拡散したい場合にはSNS広告を利用することをおすすめします。ただしSNS毎に特徴や商品に対する相性もあるため選定には注意が必要です。
デメリットとしては、リスティング広告と比較した場合、リスティング広告が能動的なユーザーと繋がれる手法に対して、SNS広告は受動的(受け身)のユーザーと繋がる傾向があるため成約率・購入率はリスティング広告の方が高くなる傾向があります。ここはターゲティングや表示する広告(クリエイティブ)の精度によって改善できるポイントでもあります。
また、SNS広告は基本的に個人アカウントで利用するユーザーに対してアプローチする広告手法となるため、BtoB系サービスの場合は、よりターゲティングをしっかりと考えないと無駄に広告費を消化するだけになってしまいます。
動画広告
動画広告は、文字通り動画を掲載する広告です。
最近ではYoutubeを日常的に利用される方も多いので一度は見られた方も多いのではないでしょうか?文字や写真では伝えられないような商品の魅力をユーザーに伝えることができます。音や動きをユーザーに届けられるのは、動画広告だけの特徴と言えるでしょう。
しかし、動画はユーザーの時間を拘束してしまうため、すぐに閉じられたり、スキップされることが多いです。そのため、短時間でユーザーを惹き込む動画を作成するスキルが必要になります。
アフィリエイト広告
自社が運営しているサイトのページに、アフィリエイト広告を掲載するものです。自社サイトで掲載している商品が購入されたら、成果報酬をもらう仕組みとなっています。無料で始められて費用対効果も高いため、企業よりも個人ブログなどで利用している人が多いです。
ただ、商品を紹介するだけではユーザーは購入まで至らないため、セールスライティングや売れる商品選択のスキルが必要になります。またアフィリエイトでの売上を上げる場合、サイトへの訪問者を増やす必要があるのですが、これが難易度が非常に高く、ただ単純に商品紹介のページを掲載するだけでは検索エンジンの上位には表示させることはできません。SEO的なサイト実装を行いつつ、コツコツと商品紹介コンテンツを増やしていくといった長期戦が求められます。
ユーザー目線でweb広告を考えることが大切
今回は、web広告の目的、web広告の種類とその特徴について解説しました。web広告を利用するときに大切なことは、ユーザー目線で広告を考えることです。企業が伝えたいことではなく、ユーザーが知りたいことを伝えるようにしてください。
また、広告を考えるときは「ユーザーはどんな悩みを持っているか?」「狙うターゲット層の年齢や性別は?」などユーザーの人物像をできるだけ明確に設定してください。そうすれば、自社に最適なweb広告が見えてくるはずです。
この機会にweb広告の運用を検討してみてはいかがでしょうか。