Googleアドグランツとは?仕組み・申請方法・活用事例まで徹底解説【非営利団体向け】

2025/08/26
非営利団体の広報活動に活用できる「Googleアドグランツ」。この記事では、基本的な仕組みや申請方法、活用のコツまでわかりやすく解説します。
Googleアドグランツとは?
Google Ad Grantsの基本概要
Googleアドグランツ(Google Ad Grants)とは、Googleが提供する非営利団体向けの広告支援プログラムです。月額最大10,000ドル相当(約150万円)の広告枠を、Google検索広告として無償で提供しています。
対象は、認定NPO法人・公益財団法人など、正当な非営利団体に限定されており、認可された団体はGoogle広告の検索ネットワークにおいて無料で広告配信を行うことができます。
利用できる団体の条件
- 有効な非営利法人格を持っていること(日本ではNPO法人など)
- 政治・宗教団体ではないこと
- ウェブサイトが公益性を備えており、十分にコンテンツがあること
- Google for Nonprofits に登録済みであること
Googleアドグランツの仕組みと広告の制限事項
通常のGoogle広告との違い
Googleアドグランツは通常のGoogle広告と異なり、いくつかの制限があります。
- 広告の掲載先:検索ネットワークのみ(YouTubeやGDNには掲載不可)
- クリック単価上限:1クリックあたり上限2ドル(スマート入札使用で緩和可)
- 1日あたりの上限予算:約329ドル(10,000ドル ÷ 30日)
運用ルール・ポリシー
Googleアドグランツは「使えばいい」ものではなく、一定の基準を満たし続けなければ広告が停止されることがあります。
- アカウントには毎月最低1回のログインが必要
- 広告の品質スコア3以上を維持
- クリック率(CTR)5%以上を維持
- 有効なコンバージョントラッキングの設定
Googleアドグランツの申請方法
ステップ①:Google for Nonprofitsに登録
まずは、Google for Nonprofits(非営利団体向けGoogleサービス)に申し込む必要があります。TechSoup(日本ではTechSoup Japan)を通じて、団体の認証を受ける必要があります。
ステップ②:Ad Grantsの申請
Google for Nonprofitsへの登録が完了した後、Ad Grantsの申請画面から必要事項を入力し、申請を行います。
ステップ③:Ad Grantsアカウントの開設
審査が通過すると、Google広告アカウント(アドグランツ用)が開設され、実際の広告キャンペーンを作成できるようになります。
申請時の注意点
- 団体ホームページの内容が公益性のあるものに限られる
- 情報量が不足している場合、審査に通らないことがある
- 広告のリンク先は団体のドメイン内であること
Googleアドグランツの活用事例・成功ポイント
活用事例①:イベント集客に成功したNPO
環境保護系のNPO団体が、年に数回開催する地域イベントの集客にGoogleアドグランツを活用。イベント特設ページを作成し、地域名+イベント関連キーワードで出稿した結果、毎回100名以上の来場者を獲得。
活用事例②:寄付ページ誘導に成功した公益財団法人
寄付募集ページに絞ったキーワードで広告運用を行い、1か月あたり30件前後の寄付申し込みを獲得。ランディングページの改善やGoogleアナリティクスとの連携も効果に寄与。
成功のためのポイント
- 検索ニーズのあるキーワード設計(指名+一般語の組み合わせ)
- 質の高いLP設計(広告文との一致、モバイル最適化)
- コンバージョンの明確化(資料DL、寄付、イベント参加など)
Googleアドグランツ運用における課題と対策
クリック数が伸びない場合の改善策
- キーワードの見直し(ニッチすぎる/競合性が低すぎる)
- 広告文のクリック訴求力の強化
- スマート入札の活用(目標コンバージョン単価の設定)
広告停止(ポリシー違反)を避ける運用方法
- 月1回のアカウントログイン
- 定期的な広告グループ・キーワードの最適化
- CTRが5%を下回らないよう運用改善
社内にノウハウがない場合の対処法
初期設定・運用には専門的な知識が求められるため、支援会社や代理店への依頼も視野に入れるのが効果的です。
よくある質問(GoogleアドグランツQ&A)
- Q1. Googleアドグランツは誰でも使えるの?
- A. いいえ。対象は非営利法人であり、Googleの審査を通過する必要があります。
- Q2. 広告費が0円って本当?
- A. 掲載費用は無料ですが、運用にかかる人件費や設定作業は別途必要です。
- Q3. 広告成果は出るの?
- A. 適切な運用を行えば、CTR5%以上・CV獲得も十分可能です。
- Q4. 既存のGoogle広告との併用はできる?
- A. 可能ですが、キーワードが競合しないよう配慮が必要です。
- Q5. 英語ページがないと申請できないって本当?
- A. 日本語のサイトでも問題ありません。英語ページは必須ではございません。
弊社ではGoogleアドグランツの運用支援も行っています
初期申請代行から運用代行までフルサポート
弊社では、Googleアドグランツの申請支援から広告アカウントの設計・改善、レポーティングまで、ワンストップでサポート可能です。
成果を出すLP設計・キーワード戦略もご提案
単に広告を出すだけではなく、寄付・イベント・資料DLなど、成果に直結する設計でご支援します。
無料相談も承っています
「何から始めればいいかわからない」「自社で運用できるか不安」という方は、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
- Googleアドグランツは、非営利団体にとって非常に価値ある広告支援制度
- ただし適切な申請と運用体制がなければ、活用しきれない可能性もある
- 自社内で対応が難しい場合は、専門支援を受けることで成果につながりやすい